ひょっこりアメリカ便り2011                アキコ ヒラノ スインデル
(ふるさとのフリーペーパーSUNDAY柳井(発行部数41,000部)で連載しています)

ひょこアメ2010はこちら

ひょこアメ2012はこちら



Vol.46 鏡の国のドライバー その一

 とある朝、わたくしは緊張の面持ちでキーを握りしめ、ツカツカと車に近づいていく。よおし、運転するぞ! 自分に喝(かつ)を入れ、ドアを開ける。
 するとなんてこった!! そこにあるのは助手席・・。そ、そっか、アメリカの車は左ハンドルだもんね、エヘ、エへエへ。引きつり笑いを浮かべ、車の周りをヨタヨタ歩いてやっとこ運転席へたどり着く。シートベルトを締めてエンジンをかけ、左手でレバーを動かす。スカッ。アアアなんてこった! 右手の方しかレバーは無いのよー。
 とまあ万事がこんな具合で、ウィンカーを出そうとするとワイパーがイキナリしゃかしゃか動き出すし、バックする時、エクソシストのメーガンちゃんみたいにいくら振り返っても何か変でよく見えない。体をねじる方向が逆なのである。
 道路に出ると車はみんな右側を走っているし、そう、ここは鏡の国・・・。
 鏡の国になじむのは、やはり若く、日本での運転経験が少ない人のほうが早いようだ。我が家の近くの寿司レストランで会った、日本ではほぼプロの運転手だったという女性は、日本での運転感覚があまりに身についてしまい、アメリカでは運転できないと言われた。
 私も立派に融通の利かない中高年なので、オクラホマで初めて車を運転した時は、つい左側を走ってしまった。また、静かな住宅街では気の緩みからか、角を曲がったとたんに左側を走っていて、我ながら飛び上がったこともある。
 みなさま、そして特にこの私!今年もどうぞ安全運転でおすごしくださいませ・・
車社会のLA。鉄道はほそぼそ、こじんまり。
(2011年1月)



Vol.47 鏡の国のドライバー その2    
 
 赤は止まれ。日本の信号は単純明快でいい。アメリカの赤信号は「んとねえ、たとえば右折(日本なら左折)ね、行けるようなら行ってもいいのヨ・うふ」てなわけで、ハイハイありがとー♪って行っちゃうと「ダメエ!前からこっちに曲がってくる車があるでしょ!」「コラ!横断してくる人間いるだろ?」「オラア!標識に赤信号での右折不可って書いてあんの見えねーのかよ!?」って、ケチョンケチョンに叱られるのである。しかもLAではスケボーに乗った人々がすごいスピードでいきなり現れ横断歩道を疾走するので、さらに注意が必要だ。
 「ストップ」の標識がある交差点では、停止線についた早いもの勝ちで進んでいける。信号機が壊れた時など、この習慣があると混乱せず非常に便利だ。でも、これにも落とし穴があって、いつも四方向に停止線があるとは限らず、交差する道路でも車が停止するのかどうか、目を凝らして確認しなければならない。
 また、アメリカでは踏切の前では基本的に停止しない。が、スクールバスとか特定の車は停止しなければならない。ややこしいのである。
 ウィンカーやライトによる「会話」が全くできないのも、日本との大きな違いだ。ウィンカーは必要な場面でも出さない人々が多い。両側からウィンカーなしで車線変更してくるフリー・ウエイなど、私は怖くて運転などとんでもない。ヘタに周囲のドライバーの怒りを買うと、銃で撃たれることもある。まったく滅相(めっそう)もないっすよ。
車が錯綜する片側7車線フリーウエイ
(2011年2月)



Vol.48 聖パトリックの日

 クリスマスもバレンタインデーも、ハロウィンさえも、西洋から日本に上陸してすっかり華やかな地位を築いているけども、パトリックス・デーはまだまだだろう・ワッハッハッ。って笑う自分がわけわかりませんけど、パトリックス・デーは3月17日。5世紀、アイルランドに渡りキリスト教を広めた聖人パトリックさんの命日なのです。
 パトリックさんはアイルランドじゅうに生えているシャムロック(三つ葉のクローバー)を手に持ち、キリスト教の「三位一体」をわかりやすく人々に教えたから、この日のテーマカラーは緑だ。人々は緑の服やモノを身に着けて、パレードをする。といっても、パレードを始めたのはアイルランドからアメリカに渡った移民たちで、本家のアイルランドより盛大に祝ってしまうのである。これはまるで、本家の中国よりみんなでワアッとズズッとラーメンを食べてしまうニッポンのよう・・と言えないこともないこともない(どっちだ)。
 アメリカのシカゴでは、シカゴ川にいわゆるバスクリン色素を入れて、緑にしてしまう。そこまでしない所でも、真緑のクリームがのったケーキとかクッキーとか、ビールも緑色にしてしまう。どれも人工着色料なので、日本人感覚としては「オエ、、」。日本にはわさびの天然緑色のビールがあるはずだけど、やっぱりアメリカ人の口には合わないかもしれないかもしれないかもしれない・・・(どうなんだ)。
アイルランド産アイリッシュ・セターもパレードします。
(2011年3月)



Vol.49 学校給食に栄光あれ

 日系フリーマガジンを読んでいたら、アメリカの某教授が、成人後に心臓病になる確率を調べるために「一日一回は野菜を食べる子ども」と、「月に2回以下だけ野菜を食べる子ども」を、それぞれ千人か二千人かずつのグループに分けて追跡調査した・・・という記事があった。
 ここで驚いたのはアナタ、月に(週に、じゃないんですよ)2回以下だけ野菜を食べる子が、そんなに簡単に千人規模で見つかったんかい!! ってことである。たとえば日本でそんな子、たくさんいるんでしょうか。
 最近の日本では家庭料理がファーストフード化してしまったとはいえ、小中学校ではプロの栄養士さんが献立した栄光の学校給食サマが、力強く輝くヒトミで我々を見守り支えてくれる。私が小学一年生の時は、肉の脂身がどうしてものみ込めず、それを食べるまでは机から離れてはイケマセン、という大苦行もあったけれど、とにかく好き嫌い言うちょらんとなんでも食べんさい!!教育のおかげで、さまざまな種類の食物を摂取することができた。
 アメリカの学校は、バイキングスタイルにしてもトレーに盛られるスタイルにしても、メイン料理はピザ、ホットドッグ、フライドチキン、ハンバーガーといった、けっきょくそうなんですかファーストフード。しかも不味い。もし野菜や果物がお皿に入ってしまっても、食べずに捨てればいい。誰も怒りはしないのだ。 
 日本の学校給食が食べられる子どもたち、あなたがたは本当に幸運です・・・
メシはまずくてもガッコは大好き!な娘。
(2011年4月)



Vol.50 住みやすい動物園

 ロサンゼルス・ズーは、都市の規模のわりにこじんまりと地味な動物園だ。3頭の象がいて、最近、彼らの展示エリアが改装された。費用の4200万ドル(約35億円)のうち、およそ半分は寄付でまかなわれた。
 象たちの新しい「住まい」には、砂の丘、滝、プールが設置され、面積は6エーカー。これは甲子園球場グラウンドの2倍弱の広さだ。わあ、豪華!と私などは思ってしまうが、実は動物愛護団体からは「象たちが健康に暮らすには狭すぎるッ」と反対運動が湧き上がっていたのだ。
 たしかに・・サンディエゴにあるサファリ・パーク(ワイルド・アニマル・パークから改名)では、3500頭の動物たちが1800エーカー(7.28平方キロメートル)の敷地に住んでいる。旧・大畠町の面積が約12平方キロ、和木町が約10平方キロだから、この動物園だけでちょっとした町の広さなのだ。
 当然、動物たちはあっちこっちに点々と散らばり、肉眼ではよく見えない(笑)。以前はパークをぐるりと大きく一周する線路があったが、今はぐっと内側にルートが設けられ、窓の無い連結バスでできるだけ動物に近づくようツアーしている。
 
このようなスケールの動物園に馴染んでいたりすると、甲子園グラウンドの2倍の住まいでも象には狭すぎる!ってことになってくるのかもしれない。って、ほんとはもっと学術的な調査に基づいての意見なのだろうが、人の見やすさよりも動物の住みやすさを重視するところが、アメリカらしいと感じた。
サファリ・パークの陰の?アイドル、オカピさん。
(2011年5月)



Vol.51 カタツムリの季節
 
アジサイの葉の上のカタツムリ。梅雨入りした日本のイメージキャラクターのような存在だ。でも、よく似たナメクジはイメキャラにもキャンギャルにも採用されず、さぞやグジグジとご傷心の日々を送っておられることと拝察いたします。
 一般的に、ナメクジはカタツムリの殻が退化して進化したものだという。退きながら進んでいるという、なかなかあなどれない生物なのだ。海にいるウミウシも、巻貝が殻を無くす進化を遂げたもので、このように殻を失うことを「ナメクジ化」と言うらしい。身を守るためにせっかく築いた固い殻を、どうして捨てたかというと、まあ、その方が動きやすいし、ぶっちゃけ食べ物を探すにも都合がいいから、なのだそうだ。
 また、ナメクジを駆除するには塩が真っ先に思い浮かぶが、彼らはじつは酵母と麦が大好きなので、ドイツではビールを置いてそこに寄ってきたところを捕まえるのだとか。
 ・・と、題名がカタツムリなのについ話まで「ナメクジ化」してしまったけれど、ロサンゼルスにもカタツムリはいる。このカタツムリ、冬のさっぶい時、しかも冷え込む夜にたくさん歩道に出てくる。なぜなら、ロサンゼルスの「雨季」は11月から3月だから。日本の暖かい雨の中のカタツムリになじんだ私などはハラハラして「だ、だいじょうぶですか・・風邪ひかないよう気をつけてくださいね」と乾いた毛布でもかけてあげたくなるけれど(ヤメレー!)、彼らは黙って力強く、彼らが道を行くのである。
降ればどしゃぶり、道路は川になる。
(2011年6月)




Vol.52 銃のおけいこ

 「職場の友達がね、銃撃が趣味なんだ。今度いっしょに撃ちに行かない?」ある日、夫が言った。ちなみに夫の職場は警察でも狩猟場でもギャングの事務所でもございません。
 「そーだね、災害が起きた時、日本と違ってアメリカじゃきっと暴動が起きるから、銃の扱い方くらい知っておいたほうがいいね」私は答え、そうと話が決まればさっそくー、と、ガン・シューティング(射撃)のお店で夫の友人たちと落ち合った。
 友人たちはそれぞれ自分の銃を持ってきていて、私と夫は彼らについて銃を借りながら撃った。練習場には中学生らしいヒトもいて、落ち着いた子なら13歳から射撃ができるということだ。
 銃社会(社会のあらゆる所で日常的に銃が存在する)のアメリカでは、故意でも事故でも、多くの銃撃事件が起きる。工科大学で本人を含む33人が殺された事件はアメリカを震撼させ、銃を買う際には精神病歴までチェックされるよう法律まで改正されたが、最近でもロサンゼルスの高校で生徒がリュックサックに入れていた銃が暴発し、近くにいたクラスメートたちが重体になったりと、悲劇は後を絶たない。
 大自然が多く残るアメリカでは、銃は伝統的な生活の必需品となっているが、都市部では明らかに犯罪の温床だ。夫の友人たちも、趣味といいつつ実は家族を守るために銃を持っているのだという。
 敵が持っているから自分も持たねば・・・究極的には核兵器にも通じていく恐怖と不安の構造なのだ。
いろんな思いがうずまく中、なんとか全弾を的に入れた。
(2011年7月)



Vol.53 ごめんねと言える法律

 娘が、幼稚園で腕を骨折し、救急車で運ばれた。全治二ヶ月のいわゆる重傷である。遊び場の少し高いところで他の子に押され、落ちるように倒れたということだ。
 救急病棟で夫とともに娘に付き添いながら、私は「押した子」とその親のことも心配していた。加害者として、さぞ心痛されているだろう。二日後、学校から正式な報告を聞いた私は「不慮の事故だとわかったので、その子のお母さんに、あまり自分たちを悪く思われないよう伝えてください」と頼んだ。
 ・・だが。彼らからは、いつまでたっても何の音沙汰も無い。日本だったら典型的に果物かごを下げて謝りに来るところだが、なんもない。私は夫に聞いてみた。
 「これはアメリカだから? 謝ったら裁判に訴えられるから?」
 「アメリカだって、お見舞いカードを送るとか、挨拶ぐらいはするよ」
 それで私は推理した。娘を押した子は、どうやら日本人。ここアメリカでは、交通事故を起こしてもうかつに謝らないようにと聞く。交渉で不利になるからだ。彼らはそんな「アメリカで暮らす法」に凍結され、アメリカ人のほんとのところを知らずに沈黙しているのではないか?
 実は、今から20年前、発端は医療ミスで医師が患者に謝ることができるよう(謝罪された患者の心証はずっと良くなる)、カリフォルニア州で“アイムソーリー“法が制定された。「ごめんなさい」と言っても、それが裁判で不利になる材料にはならないというものだ。
 なにやらもの悲しい法律だけれど・・非がある時は安心して素直に謝りませう。
骨折のため、バレエの発表会もまさかのドタキャン。
(2011年8月)



Vol.54 ホテルのメイドにクラッ
 
 と言っても、メイドさんが美しすぎて悩殺された!というわけではないのでゴメンナサイヨ。
 今年の夏、夫の出張につきあって、アメリカ東海岸の小都市チャールストンのホテルに三週間ほど滞在した。騒々しいコブ(娘)付きだけど、読書とプール三昧で優雅な夏休みーと思っていたら、そうはメイドが(問屋が)卸さなかった。
 私はメイドが仕事をしやすいよう、こまめにロビーやレストランやプールに行くのだが、期待して帰ってきても部屋はそのまま。ベッドメークは不要としても、タオルやトイレットペーパーは底をつくし、ゴミがたまる。そんなストレスな毎日に、クラックラックラッ。
 おまけにチップの謎も深まった。最近はチップ不要というか、お客の金銭に触ること自体を禁じるホテルも増えている。だが、ホテルによってはメイドの基本給が低すぎ、チップ無しには生活できないのだ。
 夫は、一泊だけならチップはあげず、連泊だと毎朝ベッドの裾にメモと2ドルのチップを置くという。でも、それはメイドの仕事量からして逆なんじゃ? 「旅の恥はかき捨てってことですか」と夫に聞くと、苦笑しつつ肯定した。
 また、枕の下にチップを置く「枕銭」は、日本人の習慣らしい。「ピロー・チップ」という英語は無いのだ。これは昔、海外旅行に不慣れな客に旅行会社が教えこみ、今ではそれをもとに中国人の旅行マニュアルに書かれているというから面白い。
そんなクラクラ・ホテルの部屋からの眺めであった
(2011年9月)



みそ汁とみそドレッシングのみそ

チャールストンの土産話その二です。
 ある日、夕食のため韓国焼肉店に入った。アメリカでは、すし屋とうどん屋とその他日本食いろいろが一体となったレストラン、しかも韓国人や中国人の経営というのは珍しくないのだが、ここはコリアン・ジャパニーズ・ステーキ&シーフードレストラン。カウンターには寿司職人が立ち、テーブルには韓国焼肉の機材がセットされ、シェフは赤い筒帽子をかぶって愛嬌をふりまきに出てくる。しかも、バーテンのいる洋式バーまで併設の、ナンデモ来い店。これはスゴイぞ。
 で、サラダにかけるドレッシングを何にするかとウエイトレスに聞かれた夫が、「ミソ」と答えると、みそドレッシングは無いがしょうゆドレッシングならあると言う。それを頼んだら、ちゃんとみそドレッシングが出てきたので不思議ちゃん世界に陥ってしまった。
 そういえば、チャールストンの他の日本レストラン(中国系)でも、みそが「ソイソース(しょうゆ)」としてドレッシング名に使われていたから、この地域では“そーゆーこと”なのだ。 
 だけど、前述のナンデモ韓国系店では、ちゃんとメニューに味噌汁がある。このみそと、ドレッシングに入っているみそは同じモノなのでは・・という疑問は浮かばないのだろうか。
 ロサンゼルスには日本人客のための日本レストランも多く、そこでは間違いようもないことが、日本人がめったにいない場所では、外国人によって他の外国人に間違って紹介され、根付いていく。ひゃ、日本でもきっと、いろいろな思い違いがあるんだろうな。
そこで食べた韓国そば粉冷麺。日本のそばの10倍くらい腰があった。
(2011年10月)



キンダーガルテンが始まった!

 アメリカの学年度は9月に始まる。カリフォルニア州の義務教育は日本と同じように6歳児(小学1年生)からだが、公立学校では無料教育が5歳児からキンダーガルテンという名称でスタートする。わが怪獣娘も、めでたくご入学う―。
 この入学に当たり、娘が行く学校のハンドブック(規則集)と、市統一の学校ハンドブックを読み、サインしなければならなかった。市のハンドブックなんて77ページもある分厚いもので、しかも当然、すべて英語。たまらず知恵熱を出してしまったわたくしでありました(笑、でも実話・・)。
 ハンドブックの服装規定には、下着やヘソを見せるような服はダメ、キャミソールやタンクトップもいけない、サンダル・パンプスお控えなすってなど、アメリカの学校は制服は無いけれどやはり風紀を大事にしているのダナ!
 と感心していたらある日、娘を送っていった時に、運動場で遊ぶ女の子たちがタンクトップやらパーティドレスやら、キラキラのパンプスを着ている履いている。ハンドブック読んでないんかい!「規則を読んで承諾しました」ってサインは嘘っぱちかい!それとも確信犯かい!!と心の中で叫んだわたくしでありました・・
 他にも、アレルギーなど健康面の情報カードを書き、災害時の持ち出し袋も用意した。また、学校で撮った子どもの写真を広報などに載せてもよいか、コンピュータを使わせてよいかなど、さまざまなサイン書類があった。これらにもし「NO」と答えれば、それが通用するのもアメリカだ。
娘のクラスはロサンゼルスには珍しく白人がほとんどだ。
(2011年11月)



Vol.57 子どもの遊び場の世界観

 子ども用のインドア・プレイグラウンド(屋内遊び場)は日本でもあちこちにあると思うが、アメリカのは日本に比べると濃い原色のプラスティック製遊具が目立ち、清潔感もイマイチ、イマニの印象がある。
 とくにゲームセンター系のプレイグラウンドでは、子どもの際限の無い欲望を満たすため、親はひっきりなしに小銭を与え続けなければならない。このゲーセン地獄を支配するのは「楽しみたけりゃ金だしな」「カネの無いヤツは楽しみ無し」という金銭第一の世界観。しかもそこでできる食事は、モロ安かろう不味かろうのファーストフード・ピザなのである。
 ああヤダヤダこんな世界!! と、うちの娘にはゲーセン系プレイグラウンドは経験させずにもうすぐ6歳・・という状態なのだが、あるとき、フト思考が飛んだ。そういえば、私が子どもの頃には駄菓子屋でくじ引きが楽しめた。食品添加物にまみれた安い駄菓子に、いわばギャンブルのくじとくれば、まさに安ピザを食べさせるゲーセン・プレイグラウンドと同一世界。それが子どもにとってはスバラシキ楽園なのだと、昔子どもの私にも同情できる。ただ、そこに流れる時間・空気、店のおばあさんとのやりとりには、昔のほうがずっとゆっくり、じんわり、静かな味わいがあったなあ。
 も一つ、フト思った。このまま娘がゲーセン無垢のまま思春期をむかえ、そこで初めてゲーセンに触れてしまえば、あまりに劇的な感動とハマリようが予想されてかえって恐ろしいかも
・・
こちらは友人(日本人女性)がLAに開いた清潔・優雅な隠れ家的プレイグラウンド。
(2011年12月)






いぬのこうまちゃんPony the Puppy